2016年11月20日日曜日

読書の苦しみ

一頃、本と言えば漫画か、小説なら短編集しか読めない時期があった。
学生の頃とか、芝居をやってた頃は、分厚い本もワクワクしながら平気で読んでいたものだが、ある時期からしんどくなって、昨年くらいにまた小説を読み始めるようになるまで、少しでも長い本はダメだった。

2016年11月16日水曜日

熊本Loveで骨太マイルドなSF 『黄泉がえり』 梶尾真治:著

九州に馴染みが出て以降、殊に熊本地震の後のこの時期に読むとなかなか複雑な思いにかられる。

徹頭徹尾、熊本近辺の話だ。作者の熊本LOVEな思いが溢れてる。
熊本市周辺という限られた地域だけで黄泉がえり現象が起き、それに関わる人々の物語が複層的に絡み合う。

2016年11月12日土曜日

らくがきの楽しみ

最近、時々筆ペンでらくがきを書いてはInstagramなどにアップしている。(画像は鍋島の化け猫)
らくがきは昔から好きだったが、上手くはない。上手くなりたいとは思うものの、そのためにはもっともっと意識的に描いて描いて描いて描いてするべきなのだが、それが出来ない。
意識が逸れるまではとにかく描きたい!となるのだが、意識が逸れるともうダメ。
困ったものだ。

なので、この筆ペンらくがきについては、「描きたくなったら描く、飽きたら止める。」のスタンスで続けているのだが、性に合うのか割と続けていて、作品もだいぶ増えた。
これくらいいい加減な方が良いらしい。

なにが楽しいのだろう。

2016年10月10日月曜日

水天工房に筆ペン落書きや切紙細工なんかをアップした

水天工房に、ここ数年の作品、つまりInstagramなんかにアップしていた筆ペン落書きや切紙細工、升孝一郎:作の戯曲なんかをまとめてアップした。

おかげでだいぶWEBサイトっぽくなった。

今後も、雑文はこちらのブログに書くけど、落書きや文章作品なんかを追加していきたいと思う。

水天工房はこちら

2016年10月2日日曜日

イクメンオタクというターゲット アニメ 「甘々と稲妻」

『甘々と稲妻』と言うアニメを見た。
娘を男手一つで育てるある教師が、ふとしたキッカケから料理に目覚めて…と言う話で、毎回料理を作って食べるという話。
原作はgood!アフタヌーンに連載中らしいのだけど、面白かった。

2016年8月18日木曜日

もの探し考

なんだか熱が出てき眠れないのでもの探しについて考えてみる。
monosagashi(index,c)という関数を想定しよう。
引数のindexは探そうとするものの特徴と言うかカテゴリというか、そういうやつ。
cはchaosのことでその場の混乱度。
何かを探そうと思った時、そのものについてのindexと混乱度を入れると、おおよそそのものがありそうな場所が出てくる…という関数。
ものを探す時って、こんな感じの関数を動かしてる気がする。

2016年8月2日火曜日

それでも人は最善を目指す 特撮映画 「シン・ゴジラ」

「シン・ゴジラ」を観た。
面白かった。すごく面白かった。

それでもう十分なのだけど、何も説明していないし文章にする必要もないだろうとも思うので、一言だけ書くとするなら、

「それでも人は最善を目指す」

というヒトコトを表現した作品だろうと思う。
それを、ある意味誤読されまくったエヴァンゲリオンを作った庵野監督とその仲間たちが作り上げたことが、すでに一つの物語だろうと思う。

2016年7月25日月曜日

推理ドラマの真骨頂 『パーフェクト・ブルー』 宮部みゆき:著

「魔術はささやく」に続いて宮部みゆきの推理サスペンス。
人間ドラマがが骨太なので、ミステリとかサスペンスという言葉が微妙にしっくりこないのだが、この作品は推理物としてもしっかりしてて、最後のどんでん返しは驚いた。(と書いて、妙に期待されても困るが。)
ただそのどんでん返しも、ひとりひとりの思いの上に絶妙なバランスの上で成り立っていて、ただただ感服した。
宮部みゆきの推理ものの終わりはなんともほろ苦いことが多いようだ。
なんというか、一人の中の表と裏を組み合わせたら立体になったみたいな中で、正義と悪、快不快の二項の視点で見ると座りの悪い、そんな感じ。
絶対の正義も絶対の悪もなく、それでいて、けして「良くあろう」とすることから背を向けない、そんな世界観は、荒川弘の世界観にも通じる。(そういえば「ステップファーザーステップ」で荒川さんが表紙を書いたりしてたなあ。)
細かいところを見ると古いのだけど(赤い公衆電話とかテープ式の留守電とか)それをそれとして流せれば、メインのドラマはふるびてないようにおもう。
面白かった。

2016年7月7日木曜日

愛の有り様の物語 『魔術はささやく』 宮部みゆき:著

たぶん、テーマ的に言ったらちょっと古いテーマの話になると思う。
でも物語的には、読後感としてはあまり古びた感じを受けなかった。
(これは、私自身が古びてるからかも知れないが。)

催眠糖を使って人を操る。
『沙粧妙子-最後の事件-』とか『ケイゾク』とかがリアルタイムの時期には、このテーマも旬だったと思うのだが、たぶんテーマ自体は正直古い。

でも、この作品はそこがテーマじゃない。
何というか、愛情の喪失と再発見がテーマと言うべきかと思う。
意地悪な言い方をすれば、この作品前後、上で上げた様なドラマなどがブームになった果てに、「人の心は操れる」を前提になった世界で、それでもドラマが成立するか否かの境界線の物語と言えるかもしれない。

2016年4月16日土曜日

境界のこと~熊本地震に思う

一昨晩、熊本地震が発生、昨晩は夜立て続けに強い余震が続き、結局そちらが本震と言うことになった。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160416/k10010482591000.html
九州北部に住まい仕事もしてるが、特に身の回りに被害は無い。
でSNSを覗くと、こんな私のタイムラインにも心配の声がぼちぼちあり、また「九州の人達」への心配やエールも飛び交っている。

2016年4月13日水曜日

結局、過去のブログ記事を統合したよ…

「Suiten's Blog - Reviews, reports and ideas -」としてこのブログをスタートさせたのは2012年12月のこと。
その時までやっていた「水天雑記」は入れ替わりで閉鎖したが、記事を削除するのは忍びなく、データはそのまま公開だけ止めていたのだけど、それもなんだか無駄な気がしてきたので、過去の記事を統合させることにした。

と言っても、過去記事の中でもこのブログのテーマである「Review」「Report」「Idea」のどれかに含まれると思う記事だけ。
昔の記事見ているとTwitterからの同時投稿や日記的なものが多かったことに気がつく。
過去を振り返るにはこうした記事のほうが良いのだけど、それは別に公開すべきものでもない。

時間ができたらもう一度見なおしてブラッシュアップしようと思う。

2016年3月28日月曜日

おとなが楽しむ現代の寓話 アニメ映画 「東京ゴッドファーザーズ」

「東京ゴッドファーザーズ」を見た。
正直、この作品にはちょっと偏見を持っていて、見るのを控えていたのだ。

2016年3月3日木曜日

ミステリーっぽさが珠にキズ? 『珈琲店タレーランの事件簿』 岡崎琢磨:著

昔、まだ劇団に居た頃に、若手公演の台本を私が書いたことがあり、そのオープニングでコーヒーミルを挽く探偵を登場させたのだが、そんなわけでこの作品には勝手に親近感を感じている。
コーヒーを愛する男女と謎解きの組み合わせは面白かった。

2016年1月18日月曜日

David Bowieの思い出

David Bowieの曲を最初に聴いたのは中学生の頃だ。
姉が洋楽が好きでFM番組を録音したものなどをかけているのを部屋越しに聞いていた。