2011年5月6日金曜日

『ブレイブ・ストーリー』読了

図書館で借りた宮部みゆき著『ブレイブ・ストーリー』上下巻をついさっき読み終わった。

少年を主人公にした行きて帰りし物語であり、自分探しの物語とまとめてしまうと極めて陳腐。
そんなまとめでは語り尽くせない、とても面白い、良い本だった。
とても丁寧。

こんな本にもっと若い時に出会えてたら!
と思うが、たぶん相当読後感は違ったろうと思う。たぶん亘の喜びや悲しみや苦しみの半分くらい理解できなかった、否、もっと軽いレベルでの理解になってたろうとは思う。
でも、それはそれで、その時には精一杯の理解であり、間違いではない。
というか、読む時期によって、感じ方は変わってくるだろうとは思うが、心を揺さぶるパワーは同じくらい感じられるのではないだろうか。
それは、良い本の条件の一つだと思う。

できれば息子に読ませたいなぁ。
今度、古本屋で探してみよう。