「魔術はささやく」に続いて宮部みゆきの推理サスペンス。
人間ドラマがが骨太なので、ミステリとかサスペンスという言葉が微妙にしっくりこないのだが、この作品は推理物としてもしっかりしてて、最後のどんでん返しは驚いた。(と書いて、妙に期待されても困るが。)
ただそのどんでん返しも、ひとりひとりの思いの上に絶妙なバランスの上で成り立っていて、ただただ感服した。
人間ドラマがが骨太なので、ミステリとかサスペンスという言葉が微妙にしっくりこないのだが、この作品は推理物としてもしっかりしてて、最後のどんでん返しは驚いた。(と書いて、妙に期待されても困るが。)
ただそのどんでん返しも、ひとりひとりの思いの上に絶妙なバランスの上で成り立っていて、ただただ感服した。
宮部みゆきの推理ものの終わりはなんともほろ苦いことが多いようだ。
なんというか、一人の中の表と裏を組み合わせたら立体になったみたいな中で、正義と悪、快不快の二項の視点で見ると座りの悪い、そんな感じ。
絶対の正義も絶対の悪もなく、それでいて、けして「良くあろう」とすることから背を向けない、そんな世界観は、荒川弘の世界観にも通じる。(そういえば「ステップファーザーステップ」で荒川さんが表紙を書いたりしてたなあ。)
なんというか、一人の中の表と裏を組み合わせたら立体になったみたいな中で、正義と悪、快不快の二項の視点で見ると座りの悪い、そんな感じ。
絶対の正義も絶対の悪もなく、それでいて、けして「良くあろう」とすることから背を向けない、そんな世界観は、荒川弘の世界観にも通じる。(そういえば「ステップファーザーステップ」で荒川さんが表紙を書いたりしてたなあ。)
細かいところを見ると古いのだけど(赤い公衆電話とかテープ式の留守電とか)それをそれとして流せれば、メインのドラマはふるびてないようにおもう。
面白かった。