2004年9月9日木曜日

『イノセンス』感想

面白かった。出来れば映画館で観たかった。
前作に比べると、押井監督の良さが出ている気がする。

前作は、犬のシリーズ(というシリーズがあるわけではない。紅い眼鏡から人狼へと続く首都警の物語を便宜上そう言ってみる。)の流れを組みつつも、原作『攻殻機動隊』の枠を越えることは出来てなかった気がします。
前作が『攻殻機動隊』のダイジェストに収まったのに対し、今回の『イノセンス』は、『攻殻』世界をベースに押井ワールドを展開することに成功している。特にエトロフ渡航以降の祭りのシーンやキムの舘のシーンなどは、うる星やつらの映画を思わせる、懐かしくも押井監督独特の世界が展開したシーンだったと思います。
正直言うとCGの使いまくりは好きではないのですが、あそこまで徹底されると、これはこれでありか、とも思います。
SACが間にあったのも良かったのかも知れませんね。