2015年10月18日日曜日

差別は常識の中にこそある

男女同権を主張することは、人は皆生まれながらに平等であるという観点から言えば正しいことだ。
ジェンダーによって差別を受けるようなことは有ってはならない。
だが、では、どのようにモノを見、考え、行動するのが良いのかと言う答えは明確ではないように思う。
駄目なことはわかる。
だが、ではなにが正しいのか。

2015年8月29日土曜日

根性はルールを変えるか アニメ 「ソードアート・オンライン」に想う

アニメ版『ソードアートオンライン』の一期二期を見て、どちらにも共通して出てくるのが、「キャラクタの不屈の精神が奇跡を起こす」的な展開。
この手のパターンは電子ゲーム機黎明期の『ゲームセンターあらし』でも見受けられたもので(コンピューターの処理能力を超えたことを人間がやれば、奇跡が起きる…と言う描写。現実には、超えた部分は遅延処理されるか、無かったことにされる。)、大変いろいろな意味で面白い。
ゲームのプログラムは、あらかじめ決められたゲームのルールやシナリオに応じて構築されるから、「奇跡っぽく見える展開」はありえるが、ルールやシナリオを越えた、本来の意味における奇跡はほぼ存在し得ない。
存在するとしたら、あらかじめ存在していたバグがそうした展開を可能にした場合だが、これはまあ、かなり安易な話だ。それこそ「ご都合主義」というもので、お話内の仕組み上は仕組まれてなくても、作家レベルでは作られた展開というべきだ。
いやまあ、その、それでいいのだ。読んで見てて快感があれば良いのだ。
ただまあ、偏屈な人間にはそんなどうでも良いところがそこはかとなく気になる。
ご都合主義じゃない、違和感の無い、そんな仕組みが有り得るか?
ちょっと考えてみたいと思う。

2015年5月28日木曜日

5/31の福岡ポエトリーに出演します

来る5月31日(日)に福岡市中央区のCAFE&BAR gigi(ジジ)で開催される「福岡ポエトリー」に出演いたします。
「出演いたします」って言うとなんかオファーでももらったようですが、誰でもエントリー可能で、妻の勧めでエントリーしたという体たらく。

ポエトリーと言いつつ詩の朗読に限ったことでは無いそうで、自作でなくても良いそうなので短編小説の朗読で参加してみることにしました。

はてさて。



日時: 5月31日(日)16:00~
会場: CAFE&Bar gigi(ジジ)
 福岡市中央区清川1-8-10 ペンギン堂ビル3F (サニーの横の緑のビル)
 西鉄天神大牟田線・地下鉄七隈線「薬院駅」徒歩3分
料金: 無料
 ※但しカフェ営業中のため店内のドリンクかフードを最低1オーダー

2015年4月4日土曜日

アニメ 「夜のヤッターマン」はやっぱり「今」の物語だった

以前、『夜のヤッターマン』が始まった当初、抵抗の物語として期待するとのエントリーを書いたのだが、最終話まで見終わって、期待を裏切らない展開に嬉しくなった。(見始めた頃の感想はこちら
過去の作品のリメイクではなく、最後まで、明らかに「今」に向けた物語だったからだ。

異種族間恋愛物の子供は正統派少年成長ドラマだった アニメ 「エウレカ・セブンAO」

エウレカ・セブンを見た時、その真っ正面から(同時にきわめてファンタジックに)恋愛を語るその姿勢に、背筋がカユくなりながら見逃せなかったものだが、その後継作品となる当作は、真っ正面から少年の成長を描く物語だった。

2015年2月11日水曜日

正義への抵抗の物語 アニメ 「夜のヤッターマン」

今の時代にこれをぶつけてくることに感動する。

最初にその骨子を聞いた時はああ、ただの善悪入れ替えモノかと思ったのだが、違った。
一言で言うなら「抵抗」の物語だろうか。
絶対的な正義の支配の下で個人の幸せとその正義とのギャップを主張する者を、正義の側が正義の名の下に力でねじ伏せ排除する。
そんなの絶対的な正義の力への弱きモノの抵抗の物語といえる。