2005年12月4日日曜日

映画『嗤う伊右衛門』

やっと観ました。
原作より大分ソフトな気がしました。
原作、結構個人的に痛い作品なのですが、観ていてその辺があまり刺激されなかったので、ソフトなんだなぁっと。
面白かった。

しかし、京極さんってつくづく女で苦労した(んでそれを肥やしにしている)人の臭いがしますが気のせいでしょうか。
入院している妻に見せたいような、でもグロいシーンも多いのでやめた方が良さそうな。
結構楽しんで観ました。

監督が蜷川幸雄なんですね。
映像的に結構面白かった気がします。なんか暑苦しいというか、フィクショナルなリアリズムというか。
もう一度読み返したいな。

2005年12月3日土曜日

『千年女優』

親バカとお思いでしょうが、つくづく可愛いです。
二人目だと言うだけで、こんなに余裕を持って可愛いと思えるのが不思議でもあります。
長男も可愛いのですが、やっぱり必死に頑張ってきた部分もありますから。

週末は仕事もあり、息子は実家にいます。今日は独身状態で、録画しておいた『千年女優』を見ました。
うーん。
すごく同人誌的な作品に感じました。
まあ、同人誌はほとんど読んだこと無いんですが。
戸川純の世界をソフトにしてアニメにした感じというか。
純愛小説をオタクっぽく料理したというか。
平沢進様の曲が良かったッス。
結構ストレートな話で、面白かったけど…物足りなかった気がします。
…これ、初見が本だったら良かったかもと思います。
漫画でもアニメでも芝居でもなく、本。
骨子になる純愛話の各時代を様々なドラマの一シーンに見立てつつ話が進んでいくのですが、それを読者に想像させる文章力がある作家がこれを文章化していたら一番面白かった気がします。
アニメも映画も、技術的にもう成熟してしまってる部分があるので、なんか、そのままなんですよね。隙間が無いというか。
今は、技術的に成熟した時代だからこそ、あえて隙間を作る必要があるのかもしれないと思いました。

…しかし、一人は静かで暇で…寂しいですな。