図書館で借りた佐藤賢一の本。
『傭兵ピエール』、『王妃の離婚』に続き先日読了。
アレクサンドル・ディマ(父の方)の生涯を魅力一杯に書き上げた作品。
面白く、やがて切ない、佐藤賢一節の真骨頂と言うべきか。
とても魅力的で、でもたぶんリアルには絶対友達になりたくないそんな人。
佐藤賢一の作品を読んでいると、どの作品にも「絶対的に幸せな人」は出てこない。
絶対何かトレードオフしている。
この作品の主人公デュマであれば、堅実で平凡な日々か。
そんなもん魅力は無いと思ってしまうが、そんなことはないと言う事実が、デュマの魅力を語る中で、反対にいやおう無く浮かび上がるのはすごい。
『三銃士』また読みたくなってきた。