2019年8月17日土曜日

「レ・ミゼラブル」たちの世界

少し前に、青年時代に折々心に移り行く由無し事をそこはかとなく書き付けていたノートを何冊か見つけ、読み返して、あの頃の灰色と言うか仄暗い(漆黒でも色鮮やかでもない)日々を思い起こしうんざりしてしまった。
何よりうんざりしたのは自分が今で言う「自己責任」だったり「新自由主義的」なことを書いていたことだ。曰く、今の自分はダメで、このままではジリ貧で、この状態から脱するためには強くならねば、変わらなければならない。変わろうともせず弱者に甘んじるべきではなく、まして弱者であることを権利のように振りかざすのは間違ってる云々。
黒歴史とはこのことだ。
鬱で会社を辞めたり、自分に発達障害的な傾向があることを知って以降、私のモノの見方は大分変わった。が、今の私からみてため息をつきたくなる様な言動を私自身していたという事実は、ネット上などで眉をひそめたくなるようなヘイト発言を繰り返す人達と私とは地続きということで、なんとも暗澹たる気持ちになる。
まあ、人間とはそういうものと、諦めるしか無いのだろう。
先日、家族みんなで「レ・ミゼラブル」のミュージカルを観た。
ダイナミックでパワフルで完成度が高い舞台はとにかく圧巻で、面白かった。エンターテイメントとはこれ、と言う感じ。
感想としてはそれ以上は無いのだけど、そこはそれ、観ながら感じたことをいくつか書いてみようと思う。