晴れ 微風
朝は食パン2枚、バター。
昼ははるさめヌードル肉味噌191kcal、コーンサラダ101kcal、青じそドレッシング22kcal。缶コーヒー1本33kcal、微糖1本13kcal。
夜は牡蠣ポン酢100g位。野菜多めのもつ煮1杯、ご飯、味噌汁、もつタレ焼150g位。ワイン数杯。
◆『幽霊』イプセン 岩波文庫
読了。
イプセンは『人形の家』以来。戯曲を読むのは、いつ以来だろう。
しきたりや常識にがんじがらめになった田舎町の悲劇。
現代日本では成立しにくいだろうか。そんなことは無いような気がする。
自由とか夢とかいう名の束縛が蔓延しており、「自由でなければ人にあらず」といった感覚に右往左往している人が多いと思う。と同時に昔からの常識をことさらに大事にしようとする人も多く、「自由にあらずば…」の影で暗躍しており、がんじがらめの度合は、イプセンの時代と比較しても変らないと思う。
物語の中で改革派的な位置づけにあるのは未亡人アルヴィング婦人だが、彼女とて完全な改革派ではなく、様々なものに足をとられ感覚を曇らされながら、進む様は、行くとこまで行った感のある現代日本人の視点から見てもリアルだと思う。
息子のオスヴァルが遺伝性の脳軟化症で急死して物語が終わるというのは、終わらせ方としては正直ちと微妙な気がするが、病気、遺産、妾腹の子、その他諸々、放蕩な旦那が残して行ったあらゆるものを幽霊と表現する意味では面白いと思う。
『人形の家』を読んだ時にも感じたが、今でも十分通じる物語だと思う。そのまま使うわけには行かないが、骨子を元に現代版にする価値はあるのでは?
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