2007年12月9日日曜日

『義経幻殺録』井沢元彦 角川文庫

本日小春日和 風ほとんど無し

朝・昼兼用ですき焼き風煮物、ご飯、味噌汁、沢庵数枚と梅干2個+紫蘇
夜は鶏手羽のにんにく醤油焼き×5+ご飯、味噌汁
間に缶コーヒー×2、沢庵×3枚

図書館に行き、
・『義経幻殺録』井沢元彦 角川文庫
・『シッダールタ』ヘッセ 新潮文庫
・『幽霊』イプセン 岩波文庫
・CD『立川談志プレミアムベスト6巻◆勘定坂◆五貫裁き』
・CD『落語名人全集 古今亭志ん生◆大工調べ◆寝床◆文違い』
をそれぞれ借りた。

◆『義経幻殺録』井沢元彦 角川文庫

早速4時間で読了。
読み易い。井沢元彦は以前『炎立つ』を読みかけて読みにくくて駄目だった。忙しかったこともあるが。

芥川&明智という組み合わせは思いつかんかった。
だが、芥川は、よくある写真の芥川のイメージだとどうしても動かない。
一度漫画に書き換えたイメージで想像するとやっと動く。
これは漫画文化に毒されたせいか。

とまれ。

井沢元彦は歴史文学的な人という思い込みがあったが、実は結構奇伝的な人だったらしいというのが最大の発見だ。
読み易いというのはこういう作品ではけして欠点ではないと思う。芥川やその他の登場人物のキャラクター付けが固まらない状態のまま読み進めたが、あんまり気にならない内、物語に集中していた。
世界観としては夢野久作、久生十蘭辺りの、あるいは高橋葉介の漫画や栗本薫の小説などの世界観だと思うのだが、そういった作品に比べるとだいぶ軽い感じではある。
久生十蘭『魔都』のような感じを求めるとたぶん納得できないと思うが、あくまでエンターティメント作品としてみるとこれはこれで良いと思う。歴史書がキーとなる辺りが井沢氏らしい。

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