Kindleは買っていないので、純粋な意味での感想では無いけど、この「大使閣下の料理人」はグルメものの漫画の中でも割と好きな作品の一つで、できれば買い揃えたいと思っていました。
第一巻が99円かあ。それもデバイスに入れて好きな時に読めるというのだ。
これまでKindleの利用はまったく考えてなかったけど、ちょっと検討してみようと正直思ってます。
この「大使閣下の料理人」は、大使付きの料理人として各国に赴任した主人公が、大使が進める「料理外交」のためにその才能を振るうという話で、基本フォーマットは「美味しんぼ」に代表されるグルメ料理漫画のパターンその物なのですが、おもしろいと思うのが、その舞台となるのが主にアジア諸国である点です。
この漫画が連載された当時(1998~2006年)は、グルメ料理の領域にアジア料理がどんどん登場し始めていた時期ではありますが、その国自体を舞台にする漫画はまだ少ない状況から、だんだんと出始める…そんな時期だったと記憶しています。(今でもけして多くは無いし、描かれ方が一辺倒な気はします。イノセントなイメージでそれ以外認めない雰囲気というか。)
これも講談社の雑誌に連載されていた漫画だと思いますが…タイトルが思い出せないのですが、「カンボジアに入国した日本の青年が、捕まって、理不尽な状況の中で死刑に遭いそうになるという所を、ギリギリで助かる。」みたいな話とかを読んだのもこの頃だったと思います。
「大使閣下の料理人」は、そうしたアジアの暗い部分も描きつつ、割と明るく軽く、どちらかと言えばポジティブに舞台となるアジア各国を描いており、とても好感を持てました。
また、「美味しんぼ」などに比べるとうんちく系のネタ、それも「これはこう食べるのが一番!(他は認めない!)」的な頭でっかちなお話よりも、素材を「どう活かしてもてなすか」に重点が置かれて描かれ構成されている点も好きでした。
一冊99円で全巻揃えたら…と考えたが、残念ながら初巻のみらしい。残念。
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