図書館で借りて読了。
経済学は高校、大学でさわりを学んだはずだが、すっかり忘れてるのか内容が違うのか、全く新しいものとして新鮮に読むことができました。
タイトルの通り、本来アメリカの高校生向けの本であって、細かいところには深入りせずに、経済学全体を網羅的に分かりやすく解説してくれている本で、大人になってからの再勉強にもちょうどいい。
読んでいて感じるのは、徹底的な「市民に経済学の知識は必要」という思想。日本ではどうでしょうか?
何冊か日本人の書いた経済学の教科書を読んだが、簡単なことを難しく、難しいことをより難しくすることに命を懸けてるんじゃないかと思うほど、分かりにくい本ばかりでした。
思うに、日本独特の「経済道」的な意識の学者が多いと言うことなのではないでしょうか。
日本的な道の思想はあらゆるものを修養の素材にしてしまう力を持ちつつ、同時に、世界のわからなさを、あらゆるモノに仮託する性質を併せ持っており、それがこうした初心者向け書物を作る時のセンスに影響を与えてるのではないでしょうか?
とまれ。
昨今は日常レベルでも、経済学的知識が求められる場面が多いので、そうした場面であたふたしないために、「経済学は苦手」という方に読んでもらいたい良書です。
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